ドリッド便り

不定期的にマドリッドの春夏秋冬の様子をアップしてまいります。

  • michiko18

コロナによるロックダウンから新しい日常まで、スペインがたどった道程



今日、6月21日、スペインではついに警戒事態が解除されました!


3月15日00h00から突入した警戒事態とそれによって法的拘束力をもつ外出と移動の制限措置、いわゆるロックダウンが開始されました。このブログでも「コロナウイルスとの闘い」として3回にわたってアップしてきましたが、ここまでの道程を振り返ってみたいと思います。


警戒事態の期間は最初は2週間と言われ、その後、何度も何度も延長を繰り返し、最終的に3カ月と1週間の長い道のりとなりましたが、今日、ついにその警戒事態がスペイン全土で完全に解除されました。





当初は非常に厳しいロックダウンで、医療やインフラなど以外の職業以外はすべてテレワーク、学校はもちろん行政機関、公共施設、商業施設などすべて閉鎖、唯一許された外出は食料や薬剤の調達と犬の散歩(自宅から500メートル圏内)。


感染者や犠牲者の増加が一向に緩まず、4月半ばごろには多くの国民のストレスがマックスになっていたと思います。4月末、ようやくその増加曲線が緩やかになり始めたころ、4月26日から、軟禁状態に一番ストレスを感じていた子供たち(14歳未満)に1日1時間1キロ圏内で大人同伴の散歩が許可されました。


5月2日から、14歳以上のすべての人に年齢層別の時間枠指定で散歩が、1日1時間、1キロ圏内、基本は単独、同居人となら2人までという制限付きで散歩が許可されました。1キロ先の緑地まで散歩できるようになったのがもの凄く嬉しかったことを覚えています。



5月4日からデスカラダと呼ばれる段階的ロックダウン解除の行程が始まりました。これは0~3の4つのフェーズを経て最終的に6月末までにニューノーマルに移行を目指すもの。全国一斉に5月4日からフェーズ0に入りましたが、次のフェーズへの移行はスペインに17ある自治州毎にCovid19感染状況や経済的および社会的な状況を総合的に分析し、中央政府の厚生省が移行可否を判断したので、感染者や犠牲者の多かったマドリッドやバルセロナなど大都市は次フェーズへの移行が遅れました。


フェーズ0では美容院が条件付きで解禁になり、ロックダウン中に髪が伸び切った人たちが殺到しましたが、私もその一人でした。


5月21日にスペイン全国でマスク着用が義務化。これ以前はマスクの有効性に議論がありましたが、この日以降、屋内外を問わず2メートルの安全距離を確保できないすべての場所で、6歳以上のすべての人(健康上の理由で着けられない人は除く)を対象にマスク着用が義務付けられました。




フェーズ1までは基本、不要不急な外出は制限されたままでした。地下鉄やバスなど公共交通機関は座席の間に空席を設け、2メートル以上の距離を保つなど、厳しく規制されていました。


マドリッドは5月25日からフェーズ1になり、ようやく自宅に同居する以外の人と会うことができるようになりました。また、屋外テラスでの飲食が定員の40%までという制限付きで解禁されたので、2mの距離を保つなど規則を守れば、お友達と会ってビール片手におしゃべりできるようになりました。なんと嬉しかったことか!


マドリッドがフェーズ2に移行した6月8日からは、地下鉄、電車、バスなどの座席の100%利用が解禁となりました(マスク着用必須)が、多くの人が公共交通機関をできるだけ避けていたので、座席が全部埋まるのは稀でした。




6月6日出された政令によって、それまでスペイン中央政府が一元的に掌握していた警戒事態措置に関する権限が各自治州政府に移譲され、フェーズ3からニューノーマルへの移行の日時と条件は各自治州政府の判断に委ねると発表されました。


6月15日、最初にニューノーマルに移行したのはガリシア州、次いで19日からカンタブリア州、バスク州、カタルーニャ州が移行。マドリッド州は一番移行が遅れていて、今日6月21日の警戒宣言解除の時点で未だフェーズ2でしたがが、20日に自治州令を発令して、7月5日まではある意味フェーズ3に相当する制限を課し、7月6日から完全なニューノーマルへ移行する旨を発表し、細かい制限事項を示しました。


6月21日、午前零時、スペイン全土で警戒事態が完全に解除され、県や自治州をまたぐすべての移動が可能になりました。


同時に、6月21日からEU加盟国・シェンゲン圏内の国々からのスペインへの入国制限が取り払われます(ポルトガルのみ7月1日から)。 前日まですべての入国者に義務付けられていた14日間の隔離措置も撤廃されます。




多くの犠牲者を出し、みんなの努力によってなんとか生き延びたコロナ禍、今日から始まる「新しい日常」はとても危ういもの。ウイルスが去って行ったわけではなく、今もここに居ることを肝に銘じて、自己責任と自己防衛を実践していかねばならないですね。

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